国内旅行記(2)
(・東北・龍神温泉・伊豆・北陸・福島・群馬)

東北紅葉狩りと秘湯を訪ねて
 平成18年11月7日から五日間の予定で東北方面の紅葉と温泉を楽しみ行ってきました。勿論、脚はスタッドレスタイヤを取り付けたばかりの愛車(ランクル)です。
 小牧東ICから中央道へ入り、高井戸IC〜環状八号線(通称環八)〜東京外環道路の和光IC〜川口JCT〜東北自動車道というお得意のコースです。
 ・栃木県「奥塩原温泉」・宮城県「温湯温泉」・秋田県「乳頭温泉」・福島県「幕川温泉」と、何れも山間、山奥の秘湯ばかりで素晴らしい温泉の旅でした。何処の湯も「乳白色」の温泉で、車が温泉に近づくと硫黄の臭いが鼻をかすめ「文字どうり温泉三昧」と云う感じの旅でした。中でも秋田県「乳頭温泉」は、今回で二度目の訪問になりますが、期待にそぐわず素晴らしい湯心地でした。前回は七年前で2mから3mの雪の中を車で走破しての旅で、「次回は雪のない時期に来よう」と思っていた夢が実現したわけです。
 途中、松尾芭蕉の奥の細身で有名な「山寺立石寺」や藤原氏栄華の跡の「平泉中尊寺」それに「宮沢賢治の里」等へ立ち寄り、正に今を盛りに燃え立つような紅葉の風景を堪能してきました。特に中尊寺の紅葉は二度目の探訪ですが一度目の感動が忘れられず再度の訪問となったのです。期待したとおりの素晴らしい眺めで、斜陽に照り映える紅葉の鮮やかな色合いは終生忘れる事は出来ないでしょう。
 行き帰りの高速道路から眺める紅葉も、透き通るような色合いで私を迎え送ってくれました。時間に制限されない、本当にゆったりとした紅葉狩りと秘湯の旅でした。以下其の時の模様を紹介します。
 
突然!正面に姿を見せた「富士山」 奥塩原温泉への道すがら
前 同 山寺立石寺本堂前 同寺の案内図
松尾芭蕉と曾良の銅像前で 山寺の日に映える紅葉 中尊寺正門前にて
「金色堂」への道程 前 同 前 同
金色堂定番の撮影位置 斜陽に映える紅葉 菊花で作った盆栽(菊花展)
宮沢賢治記念館前にて 宮沢賢治生家跡にて 同生家の案内碑


龍神温泉の旅
  平成18年12月26日から二白3日和歌山県の龍神温泉へ行ってきました。此の温泉は「日本秘湯を守る会」の会員旅館で、此処のスタンプを押して貰うのが目的の一つであり、年末の所謂シーズンオフの静かな時期を狙ってゆっくり温泉を楽しもうというのがもう一つの大きな目的でした。車で約五時間かけて行って来ました。コースは東名阪から名阪国道更に西名阪へ入り、松原インターから阪和自動車道で吉備インターまで行って此処から一般道路で龍神温泉へと云うコースを辿りました。往路は天気に恵まれ気持ちよく走れましたが、帰路はテレビのニュースで「27日の夜から28日にかけて大雪になる」と報道していたので大変気が揉めました。距離を短縮して早く帰ろうと考えて、帰りのコースは「高野山スカイライン」から橋本へ抜け、法隆寺インターから名阪国道へ入る」と云うコースを辿ったのです。高野山スカイラインの頂上付近に差し掛かった頃、気温は零度で雪がちらちら舞い始めて、一寸不安でしたが、大雪になる前に平地へ降りる事が出来て一安心でした。スカイラインの頂上付近の護摩壇駐車場では、誰も居ないのを幸いに、約五十分間、詩吟の発声も出来ましたが、降雪直前の山頂でもあり、とても寒かったです。
  又、此の温泉は「昔江戸時代に当時の殿様が自分の休養地として造った建物が温泉として使われて今日に至っていると」いうふれこみの宿で、日高川の渓流に沿って立てられた建物は趣があり、温泉も無色透明で、入ったときの肌触りがヌルットして気持ちよく、客室にも露天風呂が引いてあって、文字どうり一晩中入り放題でした。特に、日高川渓流に突き出して造られた露天風呂は、外気の冷たさと、お湯の熱とのコントラストがとても気持ちよく、正に我を忘れるひと時でした。一年の垢を落として来たるべき新年に備えようと、思い立った今回の旅は本当に「きてよかったな」と心のそこから思える貴重な旅になりました。
  二日目には、近くを回ってみようと思い、宿の人の案内を聞いて、「世界遺産の熊野古道」に触れてこようと考えて出かけましたが、生憎の天気予報で、大雪の可能性があるということもあって、山深く入る事を諦めて「熊野本宮大社」へ立ち寄りその一端を垣間見てきました。
熊野の古道探索は次の機会に譲ることにしました。以下その模様を紹介します。
                           
清流に突出た露天風呂 旅館窓下の日高川の清流 熊野本宮大社鳥居前
前同鳥居 中央階段を下から撮影 同左上から撮影
本宮正門前 平重盛の故事を書いた立札 白河上皇の歌碑
歌碑の説明板 露天風呂入浴中 2日目の夕食
高野山スカイラインから遠望 護摩壇駐車場で発声中 前 同
前 同 降雪直前の空模様


伊豆温泉旅行

 平成20年の正月を静かに迎え、ゆったりした気分でテレビの「温泉めぐり」番組を見ていて、伊豆の老舗温泉を紹介しているのがたまたま目に入り、時間を作って一泊で伊豆温泉に行って来ました。電話で四五軒問い合わせ空いていた旅館に予約を入れ、1月の28日に出発しました。湯ヶ島温泉「湯元館」がその旅館でした。電話でも聞いておりましたが、この旅館は昔の文人が逗留したことで有名な老舗旅館だったのです。、その文人とは「若山牧水」  「川端康成」
ということでした。特に川端康成の方は小説「伊豆の踊り子」を執筆した時に長期間逗留したと言う事がこの宿の自慢のようでした。
  午前10時に車で出発し、東名高速を経て、沼津インターから国道136号線へ向かい、修善寺道路を経て湯ヶ島温泉に着きました。途中天候もよく青空にくっきりと姿を見せる富士山は正に絵のようなすばらしい眺めでした。午後3時40分に旅館に着き、早速、露天風呂と室内の大浴場へ直行しました。 
 伊豆半島の中央を流れる「狩野川」の川べりにあるこの旅館は、昔のままの落ち着いた佇まいで私を迎えてくれました。宿の人の話では、川端康成は一高生時代からノーベル賞受賞後までこの旅館に宿泊していたと言うことでした。玄関を入って直ぐの突き当たりに、二階へ上る階段があり、その階段の一段一段の高さが、現在の建築法には絶対に在り得ない様な昔ながらの高さがあり、古稀を過ぎた私には手摺がなかったらとても上れませんでした。宿の人の話では、川端先生はこの階段の途中に座って玄関の板の間の踊り子を眺めておられたと言うことでした。二階には四畳半の部屋があって、川端康成が執筆した部屋として当時の風情を偲ばせる形で公開してあり、私が宿泊した部屋は、「山ざくら」と言う名前の部屋で、かって若山牧水が泊まった部屋ということで、部屋入り口の直ぐ右手の壁に牧水の短歌が額に入れて飾ってありました。又、この部屋の「欄間の飾り」は伊豆の踊り子の小説の表紙を飾った欄間だということも説明していただきました。
 温泉は無色透明で、肌になじみ、癖が無く、温度も熱からず寒からずで、ゆっくりと湯浴みをするのにはもってこいの湯加減でした。機会があったらもう一度来て見たいと思いました。狩野川の清流の音を聞きながら、しばしの旅のひと時を心行くまで堪能することが出来ました。以下の通り紹介しましょう。
高速道路からの富士山 左同 同箱根山
前同箱根山 川端康成執筆の部屋 左 同
康成になった気分? 同 上 狩野川べりの露天風呂
いい気持ちです!! 玄関の階段(康成気分?) 山ざくらの部屋の欄間
前同 欄間 牧水の短歌 左 同


北陸・福島・群馬の紅葉と温泉
 紅葉の季節を迎えて急に温泉と紅葉が恋しくなり、平成20年10月29日から三泊四日で北陸から福島・群馬と適当なコースを選んで回ってきました。中央自動車道を含め北陸道や磐越自動車道・東北自動車道も紅葉の盛りには一週間位早かったようですが、それでも場所によっては素晴らしい紅葉を鑑賞する事が出来ました。特に四日目の帰路で草津から志賀高原を抜けて白根山の峠越えのコースでは紅葉の他に初冠雪に遭遇して素晴らしい高山の雪景色を堪能することが出来ました。以下その模様を紹介します。
中央道の紅葉(車中から) 前 同 前 同
一泊目の夕食 客を出迎えする犬 野口英世記念館で
有名な囲炉裏 色付いた会津磐梯山を望む 白根さんの冠雪
前 同 前 同 前同(登山口レストラン)
前 同 前 同 除雪用のトンネル入り口
前 同